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【オーダー前必読!】サッカーのユニフォーム規定についてわかりやすく解説!

2021-11-01

サッカーやフットサルの公式戦に出場するには、JFAの規定に乗っ取ったユニフォームをつくならければなりません。公式戦でなくとも、その規定に則っていないユニフォームの場合は、大会によっては出場できない可能性もあります。ここでは、JFAのユニフォームをわかりやすく解説していきます。

ユニフォーム規定とは?

公式戦に出場するにはユニフォーム規定に則ったユニフォームが必須

ユニフォーム規定とは、日本サッカー協会に加盟するチームが従わなければならないユニフォームのルールのことです。シャツやショーツ(ズボン)、ソックスといったユニフォームのデザインや色、ブランドや広告といった表示の可否や大きさなどが細かく設定されています。

参照:JFA「ユニフォーム規定」(外部リンク)

チームで公式戦に出場する場合、出場する可能性がある場合には、このユニフォーム規定をしっかりと理解し、規定に則ったユニフォームを作成するようにしましょう。

サッカーとフットサルでユニフォームに違いはない

21年11月現在、JFAが出しているユニフォーム規定では、サッカーとフットサルに違いはありません。作成するユニフォームがサッカーの場合でも、フットサルの場合でも、同様のルールとなります。サッカーとフットサルのユニフォームの正確な違いについては、こちらをご覧ください。

レプリカユニフォームはNG

ユニフォーム規定には「各国代表チームやプロクラブチームなどのレプリカを着用して公式戦に出場することはできない」という記載があります。憧れのチームなどで揃えたいというチームは多くいらっしゃいますが、そのまま使用することはできません。

JリーグやFリーグなどのユニフォームは規定が適用されてない

JリーグやFリーグなどのユニフォームについては、このユニフォーム規定が適用されていません。レプリカだけではなく、「あのプロチームのユニフォームをトレースしよう」という場合、規定から外れる可能性があることをおさえておきましょう。同様になでしこリーグにもこの規定は適応されていません。

ユニフォーム規定についてわかりやすく解説

それでは、サッカーのユニフォーム規定についてわかりやすく解説していきます。

ユニフォームとはシャツ・ショーツ・ソックスの3点セット

ユニフォーム規定におけるユニフォームとは、「シャツ」「ショーツ」「ソックス」の3つのことを指しています。すなわち、3つともチームともチームの中で統一されていなければなりません。なお、ショーツとはゲームパンツのことです。

正・副のユニフォームを準備しなければならない

「ホーム」「アウェイ」とも言われるように、公式戦ユニフォームは2種類用意しなければなりません。両チームの色が似通っている場合には、主審が両チーム立ち会いのもとその試合におけるユニフォームを決定します。なお「それぞれについて判別しやすい組み合わせを決定することができる」とあるため、自分たちが用意した「ホーム用の組み合わせ」と「アウェイ用の組み合わせ」のシャツ・パンツ・ソックスそれぞれがバラバラとなる可能性もあります。

また、相手チームのユニフォームの色がわかっている場合でも、公式戦には必ず両方のユニフォームを持参しなければなりません。

シャツの色は審判が来ている黒と明らかに違う色にする

主審の色と近い黒や紺は原則NG

ユニフォームのシャツの色は、レフェリーが通常着ている黒と明らかに違う色にしなければなりません。選手と審判に違いを作るためのルールであり、そのため黒だけでなく、濃いネイビーなども認められないことがあります。安全のためには、公式戦に使用する場合であれば、黒に近しい色は外したほうがいいでしょう。

なお、シャツ以外のパンツやソックスについては定められていませんので、黒に近い色でも規定上は問題ありません。

前と後ろのメインカラーは同じでなければならない

シャツ、パンツ、ソックスともに前と後のメインカラーは同じ色でなければなりません。例えば「シャツは前面の色は赤だが、後から見ると青」というようなことはできません。

ユニフォームに表示されてるものは限られている

なお、公式戦のユニフォームに表示できるものは以下のものだけです。

  • チーム識別標章(チーム名・エムブレム)
  • 選手番号
  • ホームタウン又は活動地域名
  • 選手名
  • 広告及び製造メーカー別識別表彰(製造メーカー名かロゴ)

加えて、必ずいれなければならないものや、どちらでもいいものがあるほか、入れる場合の大きさや位置なども明確に定められています。それぞれを細かく解説していきます。

チーム識別標章について

チーム識別標章とは、いわばチーム名やエムブレムのことです。これはシャツには必須で入れなければならず、シャツ以外はいれても入れなくてもどちらでもいいこととなっています。

シャツ:必須

上のシャツには、「チーム名」または「チームエムブレム」のどちらかを規定の元に必ずいれなければなりません。なお、チーム名とエムブレムの両方を入れるのもOKです。

場所サイズ
チーム名300㎠以下
エムブレム100㎠以下
シャツにチーム名かエムブレムのいずれかか、双方を入れなければならない

ショーツ(パンツ)

ショーツにはチーム名やエムブレムを入れることは任意です。いれなくても、どちらかを入れても、どちらとも入れても問題ありませんが、それぞれ「前にしか入れられない」ほか、「両方とも入れる場合、左右のどちらか1箇所」になります。そのため「左足にチーム名・右足にエムブレム」というようなことはできません。

場所サイズ
チーム名左右どちらかの前面12㎠(縦2cm)以下
エンブレム左右どちらかの前面50㎠以下
ショーツにチーム名とエンブレムの両方を入れる場合、片方の足にまとめなければならない

ソックス

ソックスもショーツと同じく、チーム名やエンブレムを入れることは任意です。しかし、シャツやショーツと違い、チーム名とエンブレムの両方を入れることができません。入れる場合はどちらかのみとなります。加えて、片足だけに入れるということはできませんので、両足に1箇所ずつつけることとなります。

場所サイズ
チーム名左右両方に1箇所ずつ12㎠(縦2cm)以下
エンブレム左右両方に1箇所ずつ50㎠以下
ソックスは併殺ができない

GKグローブ

ゴールキーパーグローブは、ソックスと同じでチーム名やエンブレムを入れることは任意なものの、チーム名とエンブレムの両方を入れることができません。しかし、場所に特に決まりはありません。

場所サイズ
チーム名左右両方またはどちからに1箇所12㎠(縦2cm)以下
エンブレム左右両方にまたはどちらかに1箇所50㎠以下
グローブは片手でもいい

GKキャップ

ゴールキーパーキャップも、ソックスやグローブと同様、チーム名やエンブレムを入れることは任意なものの、、チーム名とエンブレムの両方を入れることができません。

場所サイズ
チーム名任意12㎠(縦2cm)以下
エンブレム任意50㎠以下
キャップに指定の位置はない

選手番号

「背番号」とも言われる選手番号は、シャツの前面と後には必ずなければならず、色や位置、サイズにも様々な指定があります。それぞれをまとめたものは以下の通りです。

位置大きさ義務
シャツ前任意縦10〜15㎝必須
シャツ後中央縦25〜35㎝必須
ショーツ前面の左右どちらか1箇所縦10〜15㎝任意
GKグローブ任意縦2㎝以下任意
番号はシャツの前後に必須で必要

番号の色

番号の色は、シャツなどの色とは明確に違う色でなければなりません。デザインがストライプ柄の場合などで、明確な見分けが難しい場合には、台地をつけるなどして対応する必要があります。

番号は原則1〜99までで整数のみ

番号は原則1から99の整数でなければならず、0は認められていません。また、登録人数が100名以上の場合はそれ以上の使用が認められるとするものの、公式戦では競技会規定に定めるところに従うとあるので、結果的に使えなくなることを防ぐため避けたほうがいいでしょう。

小学校などの場合サイズが小さくできることも

なお、第4種(U-12)や身長150㎝以下の選手が着用する場合には、適時サイズを縮小できるとされています。

ホームタウン名または活動地域名

任意でホームタウンや活動地域の表記をすることができます。入れられるのはシャツのみで、サイズなどは下記の通りです。

場所サイズ
シャツ袖のどちらか一方又はシャツに表示したチーム識別標章の周辺50cm2以下

選手名

選手名の表示は任意のため入れても入れなくてもも問題ありません。しかし、せっかくのオーダーユニフォームですので、作成する多くの方が入れています。それぞれのルールは以下の通りです。

位置サイズ
シャツ背中の背番号の上
(そこに広告がある場合、背番号の下)
縦7.5㎝以下
GKグローブ任意の箇所1箇所縦2㎝以下
キャップ任意縦2㎝以下
背ネームに憧れる人も多い

製造メーカー識別標章

製造メーカー別識別表彰とはいわばメーカーのブランド名やロゴのことです。入れるかどうかは任意のため、入れなければ入れないものではありません。しかし「非常にサイズやロゴの種類に厳しい」箇所でもあるため注意しましょう。

メーカー名とロゴについて

このブランドロゴに関して非常に大事な概念が、「メーカー名」と「ロゴマーク」という概念です。位置や箇所によって、このメーカー名とロゴマークを入れることができる箇所が異なります。なお「文字で入っていればメーカー名」と考えておいていいでしょう。

そもそも入れなくてもいい

なお、製造メーカー識別標章の表示は任意ですので、いれなければいけないものではありません。(せっかくブランドで作るのであれば入れた方がいいかと思いますが)

シャツ

シャツには、胸と両肩などにロゴマークを入れることができます。

場所可能なもの箇所大きさ形状
シャツの前メーカー名またはロゴマーク胸に1箇所のみ20㎠以下
シャツその他ロゴマーク両肩または両脇または両袖口幅8cm以下形状はいずれか
①同じロゴマークを連続的(各ロゴマークの最大距離は2cm)
②帯状のロゴマーク

ショーツ

ショーツにメーカー名やロゴマークを入れる場合は下記の通りです。

場所可能なもの箇所大きさ形状
ショーツの前面または背面メーカー名またはロゴマーク左右いずれか1箇所20㎠以下
両腰脇または両裾ロゴマーク両腰脇または両裾に1箇所幅8cm以下形状はいずれか
①同じロゴマークを連続的(各ロゴマークの最大距離は2cm)
②帯状のロゴマーク

ソックス

ソックスにメーカー名やロゴマークを入れる場合は下記の通りです。

場所可能なもの箇所大きさ形状
任意の場所メーカー名またはロゴマーク以下のいずれか
①左右1箇所ずつ
②2箇所ずつ
入れる箇所ごとに異なる
①20㎠以下
①10㎠以下
上端ロゴマーク上端幅5cm以下形状はいずれか
①同じロゴマークを連続的(各ロゴマークの最大距離は2cm)
②帯状のロゴマーク

GKグローブ・キャップ

ゴールキーパーグローブやキャップにメーカー名やロゴマークを入れる場合は下記の通りです。

場所可能なもの箇所大きさ
グローブメーカー名またはロゴマーク左右の任意の箇所ん1箇所ずつ20㎠以下
キャップメーカー名またはロゴマーク任意の箇所に1箇所20㎠以下

その他にも様々なルールがある

ユニフォーム規定には、他にも様々なルールが定められています。それぞれご紹介していきます。

広告はサッカー協会への申請が必要

広告をユニフォームに入れる場合、所属する都道府県サッカー協会の承認を得なければなりません。専用の申請書に、スポンサーの名称、業種や広告の内容、その広告の見た目やデザイン、色などを記入する必要があるほか、申請料が必要となります。また、承認は登録年度までの期限となっており、次のシーズンには再度承認が必要となります。広告は表示することができる箇所は5箇所で、によって大きさや位置が設定されており、1箇所につき1社のみですので、最大5つのみとなります。シャツの袖とショーツは「左だけ」となり、右側に広告を入れることはできません。

広告の場所大きさや位置
シャツ前面選手番号の上または下に300㎠以下
シャツ背面選手番号の上または下に200㎠以下
シャツ背面裾裾に150㎠以下
シャツ左袖50㎠以下
ショーツ前面左80㎠以下

キャプテンマーク

キャプテンマークにも実はユニフォム規定が適用されています。メーカーロゴと「C」といったキャプテンであることを示す文字は入れることができますが、それ以外のものはいれることはできません。エンブレムや選手名や背番号、ホームタウンや広告を含めすべてNGです。

キャプテンマークロゴマークorメーカー名
キャプテンであることを示す文字
50㎠

個人的なスローガンやメッセージは禁止

ユニフォームには、政治的なものや宗教的なものはもちろん、個人的なスローガンにおいても入れることはできません。メッセージやイメージともに禁止されています。

オーダーする際には、一定のコンセンサスを取っておこう

ユニフォーム規定に則るとしても、ユニフォームのデザインは様々な部分を楽しむことができます。せっかくのユニフォームだからこそ、みんなで本当に気に入ったものを作りたいはずです。自由度が高いからこそ、オーダーする前にチーム全体で最低限のコンセンサスを取っておくことをお勧めします。

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